やりがいを感じる瞬間

ケアマネの仕事の一つは、利用者や家族と対話・相談をしながら必要な介護保険サービスを受けられるようにすることです。自分や、自分の家族と同様に親身な対応をする必要があるため、信頼関係を築けたときもやりがいを感じられるという声が多く聞かれます。
利用者と家族の他には、介護事業所とも連絡調整もケアマネの重要な仕事です。利用者と家族の希望を聞き入れるだけでなく、介護事業所との間にも立ち、公正かつ公平な視点から最善のサービスを提案する必要があります。ケアマネの一存だけでは介護サービスを提案できないため、板挟み状態になってときには心苦しい決断を迫られることもあるかもしれません。利用者と家族、介護事業所のどちらか一方の最善のみを追求できるわけではないため、すべて望みどおりの介護サービスを提案できないこともあるでしょう。しかし、そうした中でも納得してもらえて、提案したケアプランに沿った介護保険サービスを安心して受けてもらえたときも、ケアマネにとって大きなやりがいを感じられる瞬間だといえます。
他には、自身の作成したケアプランを通じて利用者の状態に改善が見られたときも、やりがいを感じる瞬間だと聞きます。中には、提案したケアプランどおりの介護保険サービスを受けるうちに、利用者の要介護度が低くなったケースもあります。
要介護度が安定したり低くなったりすると、利用者が自分でできることが少しずつでも増えていきます。そうすると、よりたくさんの感謝の言葉を直接かけてもらえることがあります。こうしたときも、ケアマネ冥利に尽きると思えるほどのやりがいを感じられる瞬間です。